「いつの間にかなくなってしまった…」「どう切り出せばいいかわからない」——セックスレスに悩むカップルや夫婦は、統計上も決して少なくありません。

大切なのは、責め合うことではなく「二人にとってどうしたいか」を話し合うことです。

セックスレスとは?

一般的に「1ヶ月以上性的な接触がない状態」をセックスレスと定義することが多いですが、厳密な定義はありません。大切なのは数字ではなく、二人の間に「ズレ」や「不満」があるかどうかです。

どちらかが現状に満足していれば問題にはなりませんが、片方だけが我慢している状態は、関係性への影響が出てきます。

セックスレスの主な原因

身体的・生活的な要因

  • 疲労・多忙:仕事・育児・家事による慢性的な疲れ
  • ホルモン変化:産後・更年期・ピル服用による性欲の変化
  • 体の不調:性交痛・ED・疾患

心理的・関係的な要因

  • コミュニケーション不足:「察してほしい」が積み重なったすれ違い
  • マンネリ・刺激の低下:長い付き合いでの感情的変化
  • 過去の傷つき:断られ続けた経験や、気持ちを無視された体験
  • 感情的な距離:日常的なケンカや信頼関係の変化

原因が複数重なっていることも多く、「どちらかが悪い」とは言い切れないケースがほとんどです。

話し合いのタイミングと場所

避けるべきタイミング

  • 寝室・就寝前(「今夜どうする?」という圧になりやすい)
  • お互い疲れているとき
  • ケンカの直後

話しやすいタイミング

  • 休日の昼間、気持ちに余裕があるとき
  • 外出先(カフェや散歩中)——場所が変わると話しやすくなることがある
  • 「最近ちょっと話したいことがあって」と事前に伝えてから

話し合いの言葉例

「なんでしなくなったの?」という問い詰め方は、相手を防衛的にさせます。自分の気持ちを「私は…」から伝える「Iメッセージ」が効果的です。

例:

  • 「最近、二人で近くにいる時間が少ない気がして、少し寂しい」
  • 「疲れているのはわかってるけど、もっとスキンシップをしたいなと思っている」
  • 「どうすれば二人にとっていいか、一緒に考えたい」

相手の反応を引き出す質問も有効です。「最近どんな感じ?」「何かストレスになってることある?」——責めるのではなく、相手の状況を知ろうとする姿勢が大切です。

段階的なスキンシップ回復法

いきなり「セックスを再開しよう」では、プレッシャーになることがあります。スモールステップで取り戻す方法を試してみてください。

ステップ1:言葉のスキンシップ

「ありがとう」「今日もお疲れ様」など、日常のポジティブな言葉を増やすところから。

ステップ2:非性的なボディタッチ

手をつなぐ、肩に触れる、ハグをする。「性的ではない安心できる接触」を積み重ねます。

ステップ3:感情的なつながりを作る

一緒に映画を見る、二人だけの時間を作るデートを設けるなど、情緒的な距離を縮める。

ステップ4:性的なスキンシップへ

焦らず、お互いのペースで。「しなければいけない」ではなく「したい」と思えるタイミングを大切に。

それでもうまくいかない場合

話し合いや努力をしても改善しない場合、二つの選択肢があります。

カップルカウンセリング・セラピー: 専門家の介入で、二人だけでは見えにくい問題が浮かび上がることがあります。婦人科やメンタルクリニックでも相談できます。

価値観の違いとして向き合う: 性的な要求の差(リビドーの差)は、努力だけでは解消できない場合もあります。その場合、関係のあり方を再定義することも、一つの選択肢です。


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